BBQやキャンプが注目されている昨今、私の仕事でもキャンプグッズやBBQグッズ、それらにまつわる食品などの比較や実食検証が多くなってきています。
いいですよね〜キャンプ&BBQ。
料理という仕事柄、BBQは昔から結構気合の入った料理を作ってきました。
普通の焼肉的なものはもちろん焼きますが、タンから始まり色々な部位を順番に焼いたりもしましたね〜。
メキシコ系でシュラスコー&タコスやスペインスタイルで茹でたタコの前菜+カルソッツ的な焼きネギ、そしてパエリア+やっぱり最後は肉!とか楽しいですよね〜。
そんなことを思い出してニヤニヤしながら試したのがこちら。
Weber puls という電気式のバーベキューグリルです。
weberのBBQグリルと言えばガス式の本格的な物が人気ですね。
こんなカバー付きでかっこいいです。
裏庭に十分なスペースがあればデッキを作ってBBQスペースを作りたくなりますね〜。
さて今回のはガス式より小さい電気式です。
まー小さいと言ってもオーブンレンジ並みの大きさは有り、なおかつカバーが上に開くので機材の上の空間も空けないといけません。
かなり大きいです。
基本的には蓋付き電気網焼き機な訳ですが、これの良いところは芯温計がついているところです。
芯温計で肉の内部の温度をリアルタイムにモニターしながら焼けるので失敗しなくなる訳ですよコレが。
しかもアプリをダウンロードしてスマホでコントロールできるのでかなり快適です。
そして肝心のやけ具合は温度をモニターしながら焼くのでかなり良い!!はず。
と言う訳で実際に焼いてみます。
まずは予熱をします。
予熱温度は説明書やアプリで牛肉のステーキ2.5~3cm厚で都度お肉を見ながらセットします。
予熱ができたらお肉に塩、胡椒をして芯温計を刺します。ここが重要ポイント!
肉の一番厚い所に針を刺さないと狙い通りに焼けないので、肉の一番厚い部分の真ん中(一番火通りが遅い場所)に刺しましょう。ちゃんと刺せれば成功したも同然ですのでちょっと頑張ります。
刺せたら焼きます。指示はアプリ任せなので簡単ですね〜。
途中でひっくり返すタイミングなど教えてくれますのでその通りにしましょう。ちなみに厚さ3cmでミディアムなら195℃で焼きましょうという指示で現在の温度は190℃、目指す中芯温度は49℃で今の肉の中芯温度は31℃、推定2分で焼き上がりという事がスマホに表示されています。
これだけデータがあれば失敗しづらいですね。
で焼けたのがこれ。
焼き上がったら肉を寝かす工程も指示してくれるのでなかなか親切ですね!
寝かしおわったお肉をカットするとこんな感じです。
ちょっと温度は高めですがいい出来だと思います。
どうでしょうか。肉はちゃんとロゼに仕上がっていてなかなかのモノですよね。表面もグリルの線状に焼き色がついて香ばしさもあります。
ちなみに肉を美味しく焼くには表面を薄く香ばしく焼き、中は歯切れのいい温度に中心から外側までムラなくできるのが理想ですのでグリルの焼き目と中のロゼ具合は理想に結構近いですね。
ちなみにレアに設定すると加熱温度の指示が上がります。
そして焼けたのがコレです。
写真では伝わりにくいかも知れませんがレアですね。
一般的にお肉を美味しく焼くには知識と技術が必要です。厚みや焼き具合の変化で火加減も焼き時間も変わります。
色々な事を頭に入れてステーキを焼くと表面が香ばしく、薄皮で中は歯切れのいいピンク色のステーキに焼くことができます。
難しいですね。
そんな事は知らないけど美味しい赤身ステーキが食べたい人にはかなり役に立つ調理器具です。
あとは設置場所が悩みどころですね。室内なら換気扇直下がいいのですがガス台があるはずですし・・・。
完全に外は家電なので抵抗がある。
そうすると屋根・壁のあるテラスが良いですね。
そんな大きな家が欲しくなった!というお話でした。
キッチンまわり評論家・科学する料理研究家 さわけん